【観劇】舞台『K -MISSING KINGS-』

Kステ、観てきました。

今回はいつも以上に、舞台の感想というか物語に対する感想になるかもです(Kのオタクなので…)。

思いっきりネタバレします。アニメ二期やその他小説・漫画などのネタも含んでしまうかもしれないので、この先を読んでくださる方がいたらお気をつけください!

 

稽古期間中に演出の末満さんが「上演時間は1時間40分くらいになりそう」とツイッターで呟いていて、昨今の2時間超え当然の2.5次元舞台に馴染んでいる身としてはとっさに「短い!」と感じたものの、よく考えたら劇場版アニメも60分ぐらいでした。 

 

natalie.mu 

今作で4作目ということは、舞台Kがはじまってからもう4年も経つのか…あっという間過ぎてぎょっとしつつ、こんなに長く続けてくれて、Kファンとしては本当にうれしいなあと思います。

 

「MISSING KINGS」というサブタイトルのとおり、今作は不在の王たちをめぐるストーリー。でも、個人的には十束多々良と周防尊の存在について、改めて考える作品になりました。

十束さんはいつも「へーきへーき」と笑う。別に虚勢を張っているのでもなく本心からの言動なのだけれど、彼の幼少期から最期までの人生を知ってしまったあとでは、その笑顔を見ると苦しくなるのです。

どう考えても、自分が十束さんと同じような生活環境で育ったとして、あんなに穏やかに周りを包み込むことはできないなー、十束さんやっぱりすごいや!と思う。仏かな?

その十束さんの存在に吠舞羅のメンバー、特に尊さんはすごく支えられていたわけで、それがあんな亡くなり方をしたら、そりゃヴァイスマン偏差も乱れるわって感じです。

結果として尊さんは破滅の道を進み、この世を去ることになる。

残された側からしたらめちゃくちゃ辛いですよね。アニメ1期のラスト、天に向かって叫び、拳を突き上げる吠舞羅メンバーを見ながら私も泣いた。でも、一方で、王であることに苦しんできた尊さんは、これでようやく楽になれたのかもしれないな、とも思ったのです。

そして、このKMKでアンナが次なる赤の王として覚醒するわけですが、そこで十束さんと尊さんが出てくる夢?を見ます。でも、それはもしかしたら夢じゃなくて、幽霊というか、本当に亡くなった2人とアンナは話せたのかもしれないな、という気がする。

アンナが見た十束さんと尊さんは、アンナのことを気遣いつつも、穏やかで落ちついた表情を浮かべている気がした。2人とも生きている頃の波乱万丈さと苦しみからは解放されてようやく安らかになれたのかな、と思う。

アンナは2人に、赤の王としての力を守る力にできるかな、と聞きました。それは生前に十束さんが尊さんに言っていた言葉で、十束さんは大丈夫だと請け負ってくれる。

尊さんの苦しみを間近で見ていたアンナにとって、王になる覚悟を決めるのは本当に恐ろしいことだったと思います。自分だって苦しんで、破滅の道を進むかもしれない。それに、王なんてものにならなければ、尊さんは今でも生きていたかもしれないと思えば力に対する憎しみすら感じるかも。でも、彼女は受け入れた。多分、尊さんとは違う形で王であることやその力と向き合おう、きっとやれるはずだ、と思ったんだろうなと感じます。

アンナが自分を信じられたのは、十束さんや尊さんや吠舞羅のみんながアンナに注いでくれた愛情のおかげなんだと思う。Kにハマって、アニメも見て小説も漫画も読んでドラマCDも聴いてきたけど、映画を観たとき、やっとKのいう「絆」というものがなんなのかわかった気がしたのを覚えてます。

ちなみに、映画でもこの場面めちゃくちゃ感動したんですけど、磯部花凜さんが実際に演じられる姿を観ていると、小さな身体で悲しみを乗り越え過酷な運命に立ち向かおうとするアンナの強さと健気さを強く感じて、さらに心に深く刺さった。

もうねー、花凜ちゃんがかわいいんですよ!!!本当に!

 

そして、御芍神紫について。佐々木さんと守時さんが2人で1人を演じることになって、どのような感じになるのかと思っていましたが、守時さんの迫力ある殺陣と紫そのものと思える佇まい、そして、佐々木さんの感情がのった声での演技、素晴らしかったです。大変な怪我をされているにもかかわらず、調整をして舞台を続けて下さった佐々木さん、そしてスタッフの皆様本当にありがとうございました。

 

KMKの次は、アニメ2期をやってくれると信じてますが、どうなんでしょう!?今までずっと吠舞羅の話をしてきておいてなんですが、実際のところ青が死ぬほど好きなので、2期の舞台化してくれーーー!!!!!!それだけじゃなく、他にも舞台化してほしい話がたくさんあるので、これからも舞台Kが長く続いてくれることを心から期待してます!

 

最後に、みなさまご存知かと思いますが、2018年7月よりKの劇場アニメーション「K SEVEN STORIES」が順次公開されます!!!!!!ロスモワもあるよ!!!

みなさま、Kをどうぞよろしくお願いします!!!!!

k-project.jpn.com

 

ちなみに、劇場版では本編前に「どうぶつけー」を上映(?)したので、「ロスモワのアイドルKの例もあるし、どうぶつけーが始まったらどうしようか」と若干思っていたけど、当然のごとく、ありませんでした。