【観劇】らぶフェスの超~~勝手な感想メモ

真剣乱舞祭2018福井公演に行ってきました。

この先はかなり個人的な感想ですが、内容に関するネタバレをしていますので、ご注意ください。

 

昨年のらぶフェスに参加したときは友人のピンチヒッターで、刀ミュは配信でしか観たことがない状態だったので、まさか1年後にこうして遠征までしているとは……と感慨深い気持ちです。

 

ちなみに、去年の感想はこちら↓ 

yadonikki.hateblo.jp

 

今回は初めての土地に行きたくて、福井遠征を決めました。観光する暇もないぐらいあっという間の滞在だったけど、サンドーム福井はすてきな建物で、天気もよく、とっても楽しかった。

思い返せば、舞台を観ていなければ行かないままだった土地がたくさんある。出不精な私の世界を広げてくれるのは、確実にこの趣味なんだなあ。好きな俳優さんや好きな作品が連れて行ってくれた場所は、どこも思い出が満載になって、ただの旅先以上に特別な場所になる気がします。

 

らぶフェス自体もとても盛り上がって楽しかった。初めて参加したときから、ライブでありつつもストーリー要素があるところがおもしろいな~と思っていたのですが、今回は「祭り」をテーマに公演が進みました。

「真剣乱舞祭」の名を冠した公演で祭りをテーマに据えるって、つまり原点回帰だよなと思いつつ、だとしたらなぜ今年なのか不思議な感じはした。そして、率直に言ってしまうと、ストーリーを通して伝えたかったことが何なのか、私にはよくわからなかったのです。

 

※作品を否定する意図はまったくないですが、私がわからなかった点も含めて感想を書いていくので、そういった考えに触れたくない方はお気をつけください。また、かなり勝手な解釈を含みますが、個人の感想ということでご容赦ください。

 

公演は巴形薙刀による弔いの舞から始まり、刀剣男士が東西にわかれての祭対決に突入。そこからライブが進むうち、徐々に「祭りとは何か」、その本質を巴が掴んでいくストーリーだった。

多分、ここまではそんなに間違った理解はしてない、と思います。難しかったのはその先。結局、巴にとっての祭りの本質ってなんだったのかがよくわからず。

今更ですが、今回のらぶフェスでは、「祭り」は本来の意味どおり、慰霊のために行うものとして扱われます。

刀剣男士による祭対決で祭りの知識を深め、さらに歴史人物たちの姿を見て(?)、巴は「こちら(此岸)が死者の魂に祈りを捧げるとき、あちら(彼岸)もまた残された者たちのために祈っているのだ」という答えに到達していた。さらに、それを踏まえて何かに気づいたみたいなのだけど、気づきの内容が明言されることはありませんでした。

「こちらが死者のために祈っているだけでなく、死者たちもまた生者のために祈っている」。言っている内容は理解できました。ただ、だとしたら一体なんなのか、それが刀ミュの世界や刀剣男士とってどういう意味を持つのか、公演を観ているときにはよくわからなかったというのが正直なところ。

 

ただ、改めて考えてみると、これは刀ミュの死生観の話だったのかな、という気もする。

肉体の死で物語が終わるのではなく、死によって彼岸と此岸にわかれただけで、それぞれの物語は続いていく、ということなのかな?もしそうであれば、刀ミュにおいて刀剣男士とかつての主、そして今の主との物語は、各々が心の中に残る主の存在を消そうとしない限りは続くのかもしれないな、と思います。

 

なんて偉そうに書いてみたけど、本当にこれが作品が伝えたかったことなのか、まったくもって自信なし……ただ、わからない部分があったとはいえ、豪華で迫力あるステージはとても盛り上がって楽しかったし、大満足のライブでした。

ちなみに、もともと私は最後に伏線がバチっと回収されて「あー、すっきりした!」って劇場を出られるような話が好きなのです。でも、この夏に上演された『ナイツ・テイル』について井上芳雄さんが書いた文章を読んで、「わからなかったよーーー!」って言いながらあれこれ考えることにも楽しさがあるし、そういう作品も大事だと気づきました(とはいえ、もちろんそういうレベルじゃなく意味不明な作品も世の中にはあると思うけど…)

分かりやすく説明するほうが、お客様に喜んでもらえるのかもしれません。ところが、ジョンは「考えてもらうことも大事だし、すぐに分からなくても、何か心に残るものがあればいいんだよ」と。

 

style.nikkei.com

 

ところで、まつりは祀りと書けば神への祈りになるわけで、付喪神である刀剣男士たちが、まつりについて語ることも興味深かったです。

 
ライブ部分についても触れます。

福井は最初の公演だったこともあるのか、目立つパートで音程がズレてしまうキャストもいた気がします。そんな中でも、spiさんと太田基裕さんは常に安定して素晴らしい歌声で感動。

太田さんは、歌っているときの表情も含めて、魅せ方のレベルがはちゃめちゃに高いんだなあと思いました。大勢いる刀剣男子の中でもかなり突飛な言動のキャラクター(ファンの方すみません)なので、ただ演じるだけでも負荷が高そうなのに、歌っているときもいないときも常に役として完璧に振る舞うのは本当にすごいことだと思ったので…。

あと、今回は祭り対決のセットや衣装をはじめ本当に手が込んでいて、こりゃお金のかかってるコンテンツだなあと実感した。刀ミュファン歴の長い友人が「払ったお金がちゃんと形になって返ってくるからうれしい」と言っていたのが、理解できました。

 

次に私が参加するのは千葉公演。会場替わりの曲?が何かも気になるし、もう一度観たときには感想が変わるかもしれないので、楽しみに待とうと思います!

 

 

最後に、メモも兼ねて交通手段について。

東京~福井間は、飛行機を利用しました。羽田空港から小松空港までは大体1時間程度かな?かなりあっという間に着く印象。

小松空港福井駅はバスを利用したのですが、こちらも1時間ほどで運賃は1250円でした。

福井駅から会場がある鯖江駅までは、JR北陸本線で移動。普通列車で15分ほどの距離なんだけど、結構本数少ないので注意が必要…!日中は1時間に1本ぐらいなのかな?

特急は多いので、ちょうどいい時間の普通電車がなければそちらに乗るのがよいかも。ただし、10分かからない程度の乗車時間で特急料金含めて1000円ほどしちゃうので、節約旅したい人はご注意を。

鯖江駅からサンドーム福井は徒歩で移動。大体15~20分ぐらいかな…???天気がちょうど良かったのもあって、それほど遠く感じませんでした。電車で来た人はほぼ歩いていたと思います。真冬や雨の日は辛いかも。