【観劇】Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―深淵のCrossAmbivalence―

ショバミュ観たので、感想メモ。

※なるべくネタバレ避けようと思うのですが、それでもちょこちょこ中身に触れる可能性あるのでご注意ください。

10/21(土)13時開演@AiiAシアターです。

SHOW BY ROCK!!は、アニメとこれまでの舞台を観てて、ゲームも少しプレイしてる感じです。音ゲーのセンスが皆無なので……本当に初歩の初歩の初歩のところにいるんですけど、曲がどれもよくていろんな音楽に出会えるのが楽しいです。

舞台は米原さんがシンガンの歌を歌うんだ!!!ってところからチケットを取ったのですが、想像通りめちゃくちゃサイコー!!歌うまっ!!!!テンション上がる!!!!!って感じなので、THE FESや今回の舞台に続いているのがとてもうれしい。

ストーリーのこと

今回はTHE FESから続いている話ですが、前作を観ていなくても大丈夫だと思う。

それよりは、シンガンクリムゾンズのロムとトライクロニカのシュウ☆ゾーくんの間に昔なにかあったんだな…みたいなところを把握しておかないとわけわからないかもしれない。アニメとは切り離されたオリジナルストーリーだけど、その辺の関係性はアニメで描かれているとおりなので、よかったら観てみてください! 

上演時間2時間(休憩なし)。バンドがたくさん出ていて、それぞれ大体2曲以上歌うので、お芝居の時間は案外少なくてストーリーはさくさく進みます。

そして、バンドのライブシーンの他にも、ミュージカルなのでそちらの歌パートもあります。各バンドのヴォーカル役の俳優さんはもちろんのこと、他の方々も歌がすごくうまいので、全体的にめっちゃ耳が幸せな感じだった。

 

ここからはとても個人的な感想。

ストーリーはさくさく進む、と書いたとおり、わりとあっさり問題が解決して大団円!という感じではあります。ただ、自分自身が最近考えていた問題に近いものがあり…いろいろ考えさせられました。

感じたのは、今回描かれていたのは、「何か自分にとってうれしくない出来事が起きたとき、それにどう意味付けするか?」なんだろうなってこと。「あいつのせいだ」とか「自分がだめだったから」とか、原因をどこ(誰)に求めるかと言うのもそうだし、いつまでも引きずって「ああすればよかった。こうすればよかった」と考えるのか、終わったことと見切りをつけて前に一歩踏み出すのかというのも。

誰かを恨んだり後悔したりせず、反省だけして気持ちを切り替えて次に進むのが一番建設的でいいよね、って頭ではわかっていても、それができる人は多分少なくて、過去にとらわれて時間や自分を無駄にしてしまう人もたくさんいる。

でも、一度しかない人生だからできるだけ気持ちを明るく保った方がいいし、前に進めばきっとまた新しい楽しいことが見つかるはずだし、それは過去大事だったことよりもずっと素敵な何かかもしれないので、自分のためにも周りの人のためにも、辛くても嫌でも前をむくことは大事なんだろうなって思った。

それが生きていくということなんだろうなあ。 私も頑張ります。

シンガンクリムゾンズのこと

シンガンはパフォーマンスも歌も本当に安定感あって、演技ももちろんみなさん素晴らしかったです。台詞やアドリブのやりとりからも、お互い信頼し合っているのだなあというのが伝わってきた。

クロウ役の米原さんは、ビジュアルも演技も歌唱力も本当にクロウだー!と、毎回感動する。ショバロがある時代に米原さんが役者をやっていることの奇跡…!と思います。

輝馬さんは優雅なふるまいと美しい顔立ち、茶目っ気のある言動が完全にアイオーンだなあと思う。

舞台1作目を観に行ったとき、ちょうどシンガンのバンドミーティング(アフタートーク的にライブをする)回で、そこで抽選もやったんです。輝馬さんがボックスから座席番号が書かれた紙を引こうとしたんだけど、手袋のせいでなかなかうまく引けなくて、みんなから「手袋取ったら」と言われたんだけど、輝馬さんは「原作では取ってないなあ」と、取らないまま貫いたんです。原作とキャラクターを大切にする気持ちにめちゃくちゃ感動したので、いまだにすごくよく覚えてます。

鳥越さんのヤイバはとにかく筋肉!!!ストイックに鍛えられている様子はツイッターからも伝わってきますが、露出すごいし、細マッチョ好きにはたまらないと思われる。鳥越さんはアドリブをかなり自由にやっている感じはありつつも、要所ではピシッと場を整えていく感じが、さすが…と思います。

そして、郷本さんのロム。

今回はロムに焦点が当たるストーリーだったのもあって、改めて、この1か月ほどで役作りから稽古から筋トレからドラムの練習から何もかもこなさなければいけなかったのって本当に大変だったのだろうなと思いました。でも、当然ながら舞台上の郷本さんからはそんな苦労は伝わってこなくて、音楽にまっすぐで、シンガンの仲間のために泥臭いことも黙ってやっちゃうかっこいい大人で、だけどちょっと抜けたところもあってメンバーから愛されているロムがそこにいた。だから、観ているこちらも目の前の舞台に没頭して、本当に純粋に楽しめました。郷本さん、ありがとうございます。

でも、本当に滝川さんのロムも、すっごいめちゃくちゃかっこいいんだ!!!だから、滝川さんの回復を信じて、いつかWキャストでロムを演じてもらえたら、作品のファンとしてすごくうれしいなと思います。

アフタートークのこと

クッキーパーティーという名のアフトがあって、21日マチネはシンガン回。ずっと笑ってたら終わっちゃった感じで記憶ゼロなんですけど、覚えてることをメモしときます。

  • ロムが先にステージに出てきて、他のメンバーがなかなか出て来ない…って困ってたら、通路の入口からニヤニヤしながら顔だけ出してのぞいてる3人。
  • 「早く来い」ってロムに言われるんだけど、アイオーンが「救急車の物まねをしてくれたら行く」と答える(この日の舞台中、ロムがカニの物まねをすることになってド滑りし、クロウに「見てらんなかったぜ、ロムー!」と言われていたので)。
  • なんか全然違うサイレン??らしき真似をし始めたロム。3人は笑って「せーの」と言って「ピーポーピーポー」と救急車の真似しながらステージへ駆け上る。
  • 糖質制限してるから」と言って、ロムとヤイバは自分のクッキーを客席へプレゼント。アイオーンが「じゃあこれを4人で食べよう」と言って袋を開けるけど、結局ほとんど1人で食べてた。
  • 椅子があるのに座らずに客席に降りる階段あたりに座って優雅に足を組むアイオーン。
  • 用意された質問に答えていく感じになって、MCのロムがアイオーンに「じゃあアイオーンから」って振ったら、アイオーンが本気で質問を聞いてなくてびっくりするメンバーたち。
  • タイトルにちなんで「ambivalence(両価性)を感じてることは」って質問に「両価性がまじでわからない」となる4人。観客の方が調べて教えてあげてました。

 

こんな感じです!

米原さんの歌を聴いたことない方、もしいたらぜひAiiAに足を運んでみてほしい…他のバンドの歌もすごくよいので、ペンラを振ってたくさん曲を聴いて沸ける現場を求めてる方いらっしゃいましたらぜひ~!